嘘をつきたくない。正直でいたい。
自分を真っ当な人間に見せる努力というのはどれほど尊いものなのでしょうか。
いや、これは単純に嘘をつきたくないというだけです。身の丈以上の自分を見せることを嘘だと断じてしまう自分がいます。しかし、相手に自身がまともな人間であることを伝えることは社会で共存する者としてはある程度仕方がないと感じているのもあり。*1
これの話をする際、まず分けるべきはなりたい自分に見せる場合となりたいわけじゃない自分に見せなければならない場合だと思います。お化粧とかオシャレとか社会性を持った人物だと示すことは前者に当たる行為で*2、私が強い厭忌の情を抱かないではいられないのは後者の方です。特に就活は齢が一桁の時から嘘をつかねばならないという強迫観念に駆られて欝々とした気持ちを背に乗せています。*3
じゃあお前がやりたいのはどういうことなのかと言われると、未だ漠然としておりただただ不安に苛まれる日々を過ごすことになるのです。昔からやりたいことがあまり無いまま生きてきたため、なんとなくで流されるまま暮らしてきました。いや、やりたいことが無いというのは不適切な表し方でしょう。色んな興味に同程度で引っ張られた結果、私はどこかに動くこともままならない日々だったのです。360度あらゆるベクトルに引きずられ、引っ張られだこというか、真の親なしで始まる大岡裁きというか、とかくそう生きてきたのです。
そんな折、謎解きに片足を飲み込まれました。それまでも認知していましたが、いつまでも表面をさらうばかりで先のベクトルの一つでしかなかったのに、ただこの一年間は謎解きというものに狂わされた自覚があります。たくさんの経験をさせていただいたことに感謝の念しかありません。この一年出会った方々、ありがとうございます。
じゃあ謎解きで生活していくのかというとそこにも不安が付きまといます。東京住みでない、謎制作力が足りない、団体を立ち上げるだけの時間と余裕と人脈が無い、などなど。マイナス要素を挙げればキリがありません。*4今は作りたいという気持ちが沸々と湧いていますが、この気持ちは他全てに対して優先するべき程強いわけじゃないのです。この分析をする瞬間だけは冷静な自分がいることに我ながら憤りを感じます。
じゃあ別の職業で働きながら謎を制作するという道もあるでしょう。就職に対する強迫観念は解消されていません。突破出来たところで本当にできるんですか?余裕があるんですか?なぁなぁで済ませて自分はこれだけ頑張っているんだからという言い訳を並べて作ることを諦めませんか?という問題が山盛りです。私は現実に生きているので、それらに目を背けて生きるわけにはいかないのです。目を背けてきた結果が解決しない問題を抱えた今なのですから。
ここまで書いた結論として今抱えている問題は解決の糸口さえ見つけられていないということです。来年で順当に行ければ学部三年生になります。*5風の噂では実験とレポートに追われて非常に忙しいらしいです。ただ何かしらは作らないとなぁという気もしています。
漠然とした謎解きゲーム案*6はあるので、それを謎解き初体験の人に提供できるようにしたいなとは思っています。あとは持ち帰り謎とか謎解き公演とか二個ほど制作したいな、というものが今年の抱負になります。
結局何の話だったんだ......?となってきたのでここで筆を置くことにします。